01荻大とは


荻大ノートとは

荻大ノートとは、荻大(おぎだい)に常備してあった大学ノートのことだ。

荻窪のアパートの一室を拠点に集まっていた私たちは、その部屋に一冊のノートを置いた。
訪れた人がそれにメッセージを書き残し、それを読んだ人がコメントを書き加えた。
つまり今で言う「ブログ」のようなことを、思いっきりアナログにではあるが、みんなでやっていたわけだ。

メンバーのなかには一芸に秀でたものが少なからずいて、ある分野に関して専門家顔負けの知識を持っていた。それは今で言う「おたく」だったのかもしれないが、おかげでノートは「好きこそものの上手なれ」を地で行くようなコアな情報満載で、インターネットのない時代に貴重な情報源となっていた。

ノートは同時に、メンバーそれぞれが現在何をやっていて、何に興味を抱いているかを語っていた。そこに書かれている何かのイベントや集会やコンサートや映画や演劇に興味を持ったら自分も行ってみれば良い。つまりノートは新しい世界への扉でもあった。

あれから30年以上経って再会した荻大メンバーが、再び情報交換できる場をつくりたい。
そう考えたときに思い出したのが、あの「荻大ノート」だった。

ウェブ上に再び現れた荻大ノート。
一体どんなノートになっていくのだろうか。
当時を知る人も知らない人も、ぜひどんどん参加して一緒につくって行ってもらいたい。

(Boe)2011.1.1


●宣言文●

現在そしてあの時代がある。 
あの時代は70年代。 
当時15歳から22歳くらいで出会った仲間たち。 
きっかけは林美雄さんが担当したTBSラジオの深夜放送だった。
学校も住む場所もバラバラの珍しい集団。
仲間のひとりが住んでいた東京・荻窪のアパートに集まるようになり、そこを荻大(荻窪大学)と呼んだ。 
その後それぞれ社会へと巣立ったが30年のときを経て再会を果たした。 
それぞれにとってあの時代は懐かしい。 
しかし会って話せば、あの時代が現在と確実につながっていることに気づく。 
あの時代は何だったのか? そして現在は?  
新たな模索がはじまる。 
ひたむきに何かを表現しようとしたあの時代。 
それはいまも変わらないだろうか?  
それともつまらない大人になってしまったのだろうか? 
我々はいまこのページを始めたい。 
ただ昔を懐かしむためでなく、あの時代を"記録"し"確認"し、新たに"発信"するために。

2011年1月1日

コメント(2)

アンドロメダ :

林さん、野沢さん ついに愛川欽也さんまで亡くなってしまった。
生ギターで歌ってた原田芳雄さんも
TBSのパックインミュージック仲間全滅
学生時代に夢中で聞いてた深夜放送
時代は遠く成りにけり。

大輔 Author Profile Page:

アンドロメダ様 コメントありがとうございます。愛川さんの訃報は本当に無念でした。荻大の仲間たちもそれぞれアラカンで「時代は遠く」の思いは同じです。でも皆それぞれがんばっています。このページも更新は遅いのですがまだまだ続けますので、よろしかったらまたコメントや寄稿をお願いいたします。

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