33年ぶりの来日<Pablo Cruise> It's time to find A PLACE IN THE SUN!

10代の頃、荻大のみんなと様々なライブやお芝居を観に行った。
ユーミンやシュガーベイブからBob DylanやBob Marley、江ノ島で行われたフェスにも行った。
Pablo Cruiseもみんなで観に行ったライブの一つ。

Pablo Cruiseは当時のサーフロックというジャンルのグループ。
他には Kalapana や Cecilio & Kapono などがある。
主にサーフ・ムービーに曲が使われるなどして世界的に知られ夏になると来日していた。
 
Pablo Cruiseが有名になったのが FREE RIDEというサーフムービー。
私が当時見たのは NEW FREE RIDEというタイトルで、新たに編集されたバージョンだった。
初めて見たのは九段会館での上映会。
その後、藤沢市民会館やふたたび九段会館で見るなど、たぶん5回くらいは見た。

この作品がきっかけで私の旅の目的地はいつもビーチだった。
ハワイ、カリフォルニア、バリ、ゴールドコースト。
サーフポイントである撮影の地を訪ねた。

もちろん私のスキルでは海に入れるようなところではない。
けれどもすべてはこの作品が旅の始まりだった。
特にバリは、この映画の音楽と映像があまりにもインパクトが強く、かれこれ15年近く毎年通う場所となった。
 
話をPablo Cruiseに戻すと、NEW FREE RIDEのオープニングやピークで使われていたのがPabloの曲。日本では、プロ野球ニュースのホームランシーンなどで聞き覚えのあるZero to Sixty in Fiveという曲が有名です。

そのPabloが初来日したのが1979年。九段会館でのライブだった。
荻大のメンバー数人と観に行った。バックにはFREE RIDEの映像が映し出されていた。
とても良いライブで、その音楽性の高さにぜひまた観たいと思った。

ところがその後はサーフロックというジャンルは次第に消えて行き、再来日が果たされることはこの夏までなかった。
 
私はその後もずっとPabloを聴いていた。
CDを買い、i-Podになっても必ず曲を入れていた。
おととし、再結成したという情報をミクシィのPabloコミュで知り、ウェブで情報を定期的にチェック。まじめにアメリカまでライブを観に行こうと考えていたくらいだった。

私が好きなキーボードのCory Leriosは、キーボード・コンポーザーとして活躍していた。
アメリカのTVシリーズ「Baywatch」のタイトルミュージックを初めて聞いたとき、すぐにCoryだとわかった。おお!元気に活躍しているんだ!!いつかきっと会える!と思っていた。
 
そして今年、ライブアルバム「It's good to be live」が発売され、もしかして来日するかな・・・と思っていたのにもかかわらず、PRINCEを観にオーストラリアに行ったりしていてすっかり忘れ・・・(-_-;)

夏に来日することを知らず・・・The Beach Boys来日のニュースをチェックしていて、えーPabloが来るの!!!とあわててブルーノートの公演をチェック。3日間の公演中、最終日の1stステージなら行けることがわかってすぐに予約した。

Bluenote20120829.JPG

2012年8月29日、ブルーノート東京。


33年ぶりの彼らのステージ。


ブルーノートには、元若者のおじさん、おばさんが皆とてもうれしそうに、わくわくしてステージが始まるのを待っていた。


元プロサーファーや音楽関係者の人たちもいたし、今でもサーファーであり続けている人たちもいた。








konabeer_BIG WAVE.JPG





日焼け率高し!


もちろんクールビズのサラリーマンもいたけど、
なんというか・・・同年代
・・・共通する時代のカラー
時代の匂いがした。


ハワイ島のコナ・ブリューワリーのBIG WAVEというビールを飲み、再会を待った。





オリジナルメンバーは4人。そのうちの一人、Bud Cockrellはすでに亡くなっていて、新たにベーシストでボーカルのLarry Antoninoが加入した。

当然私たちも年取ってるけど、メンバーもそれなりに年を重ね・・・あんなにふさふさしていた髪はしおしおになっていたけど、いやかっこよかった!

ひょうひょうとした風貌でギターを弾きながらステージや客席を歩き回るDavid Jenkins。
年齢を感じさせないパワフルなドラムスのSteve Price。
Cory Leriosは、速弾きとちょっとコミカルな雰囲気で、ステージを盛り上げた。

演奏した曲全て・・・一緒に歌えることに、自分でも驚きながら、33年間ずっと聴き続けてきたバンドのライブにまたこうしてこれたことが、なんて幸せなことなんだろうと心に抱きつつ、思う存分楽しんだ。

Coryがキーボードを弾く姿に、声に聴きほれ・・・歌った。何度も目が合った(*_*)

ステージが終わって、帰ろうと通路に出たらちょうどCoryがいて「thank you!」と手を差し出すと、彼はHUG&Cheek kissでこたえてくれた!!!(#^.^#)

ははは、なんていう瞬間(^_-) 10代の頃だったら、OMG!OMG!OMG!大慌てだったと思うけど、じっくり心に喜びを秘めて帰りました(笑)
 

荻大のみんなと、時々会って飲んで、話をして、今でもそのつながりがあることに感謝の気持ちでいっぱいになる。そしてPabloも荻大のみんなも、決して過去のものではなく、現在進行形であることに大きな意味を感じる。

It's good to be live!
 
あっこ
 
http://pablocruise.com/
http://www.bluenote.co.jp/jp/artist/pablo-cruise/
bluenote HP 2012 8.27 mon.(8.29も同じ)

1ST & 2ND
1.WORLDS AWAY
2.PLACE IN THE SUN
3.RAGING FIRE
4.COOL LOVE
5.EL VERANO
6.ISLAND WOMAN
7.ATLANTA JUNE
8.DON'T WANT TO LIVE WITHOUT IT
9.LOVE WILL FIND A WAY
10.ZERO TO SIXTY IN FIVE
11.I GO TO RIO
12.WHATCHA GONNA DO ?


コメント(1)

大輔 Author Profile Page:

Youtube でまず Zero to sixty in five を見ました。あ、ストラトの音だ、と思ったな。(笑)それからKalapanaのBlack sandを聴いた。30数年ぶりなのにリフの細部まで覚えていたので笑ってしまった。車を走らせながらよく聴いたんだ。第三京浜で。彼らの音楽は一言で言えば「疾走感」だと思う。70年代、時代も疾走していた。我々は多かれ少なかれそのWaveに乗っていた。それから、それぞれが自分のビーチを求めて旅に出たのかもしれないね。コナのビール美味そうだ。

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