東日本大震災と福島原発事故について(6)

おらがさんからの返信

おらが写真館のおらがさんから返信がありました。黙々と歩いて帰宅する人の波が気味悪かったということです。おらがさん、もし写真があったら送ってください。

仕事場で遭遇~歩いて帰宅 

仕事場で遭遇しました。大通りに面しているので、外を見てみると車が全て停車していました。そんな風景は初めてで、地震の大きさを感じさせられました。

その後は3時間かけて上野から自宅まで、14キロほどの道のりを徒歩で帰りました。
街道沿いを歩いたのですが、その間ずっと人波が途切れることなく続いており、皆が黙々と歩いていたのが印象的でした。それを日本人の気質といっていいのかはわかりませんが...。

地震に関して海外では日本人の国民性に対する賞賛の声が報道されており、この時期、皆に自信を持たせようという意図を除いても、気味悪さを感じます。

福島原発事故に思う

原子炉を冷却する電源が、送電線と予備電源の2系統しかなかったということに、大変驚かされました。原子炉はとにかく冷やさなければいけないものなのに、地震と津波でそのシステムがダウンするとは。
それで安全、安全と声高に叫んでいた東電、いや全国の電力会社の姿勢は恐ろしさすら覚えます。
そして、聞こえてくる「想定外」の声。ふざけんなよ、そんなことでごまかされるわけないだろ、甘く見るなよ。

ほかにも、余りにもレベルの低いマスコミ、特に週刊誌報道等をみると、それは取りも直さず、そんな記事を喜ぶと思われている我々の質の低下を表すものであり、情けなくなります。

どうにも感度の悪さを自覚するこのごろですが、原発の問題に関しては、事故の現状・対応と影響だけでなく、ひと段落ついてからの(つかなければ困ります)「その後」を注目しなければなりません。
責任逃れや「電気がなければ今の生活を維持できないぞ」というレベルの低い恫喝に惑わされないように、おのれを保たなければならないと感じています。

リビア情勢についても・・

もうひとつ、地震に隠れてほとんど報道されないけれど、米英仏のリビア爆撃。
他国の領域を爆撃、ミサイルで攻撃することを正当化する理屈とは何なのか。こうなったらカダフィを潰すまでやらなければおさまらないだろうが、正義を平然と主張する「西欧」の心根に恐怖を覚えます。

とまあ、いろいろと思うことの尽きない今日このごろです。

 

 

以上おらがさんからの報告でした。

被災地の状況も原発の状況もまだまだ予断を許しません。

引き続き皆様からの報告やコメントをお待ちしています。

(大輔)

コメント(2)

おらが Author Profile Page:

私の拙さ故、うまく言い表せなかったところを補足します。

まず、地震当日、黙々と歩く人波を気味悪く思ったことはありませんでした。むしろ何だかんだいっても日本の治安がいいのはこういうところにあるのだろうなと思い、捨てたもんでもないと感じた位でした。
ただ、これをやたらに国民性だの民族性だのに帰納したがる動きに気を付けなければならないと感じたということです。

また、海外での日本人に対する賞賛の声についてですが、その声自体がどうだということよりも、そのような賞賛の声が上がっていると殊更に報道するわが国の動きが何か意図的に感じられ気味悪く思えたというものです。

ぬまべ Author Profile Page:

小生も震災当日、四谷界隈で黙々と整然と新宿を目指す人波を目にしたとき、日本人ってなんて落ち着いているのだろう、パニックにもならず偉いぞ、とちょっと感心したものです。

でも反面、その同じ「黙々と耐える」姿勢が、これまでニッポン国の数々の暴挙や非道をみすみす許してきた経緯を考えると、羊のようなおとなしさも美徳とは限らないぞ、と今では思い直しています。

怒るべきときには怒るのが人間ですよね。

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