ここは浅草・ホッピー通り 生ホッピーの鈴芳

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最近、日本に帰ると浅草(蔵前)に泊まることが多い。都営大江戸線と浅草線、そしてメトロ銀座線の駅が近くて便利だ。なんと都営線を使えば成田にも羽田にも1本で行けるのだ。白山にも近いしすごい便利。仕事の都合によってはやむを得ず赤坂に泊まることもあるが、できれば浅草にいたいと思う。そう思わせる理由のひとつがホッピー通りの存在だ。暮れなずむ浅草の町。スカイツリーがオレンジ色に染まる頃雷門を目指す。夜でも明るい仲店を直進し伝法院通りを左折する。すると見えて来るのがここホッピー通りである。

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ホッピー通りに一歩足を踏み入れると黄色い声が誘惑の合唱を始める。
「お兄さんホッピーありますよ」「お兄さん安いですよ」「お兄さん今すいてますよ」・・・
聖アントニウスでもなければこの誘惑に打ち勝つのは難しい。だがよく見るとどの店もガラガラ。
のどの渇きにも耐えてもう少しまっすぐ進む。するとやがて見えて来るのが「鈴芳」の看板と提灯だ。ここだ。ここが噂の生ホッピーを飲ませる店「鈴芳」だ。鈴木の鈴に芳雄チャンの芳。やっと着いた。

店は中にカウンター席、それを取り囲むようにテーブル席が外の通りへと広がっている。夏場は外の方が人気があるが、冬でもテーブルを囲んでわいわいやりたいグループは外で飲む。ビニールのカーテンが寒さを和らげてくれる。
                                                                  
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ここの魅力は何といっても写真の生ホッピー。左側がクロ、右側がシロ。ハーフ&ハーフも頼める。普通はビンで出て来るホッピーだが、この店では焼酎と生ホッピーをブレンドしたものがジョッキで出て来る。ナカを追加しながらちびちびやるわけにはいかないが、味わいはなかなか良い。一杯500円だったかな?

で、さらにうれしいのが充実のおつまみだ。タケノコ、こんにゃく、ごぼうのきんぴらなどがカウンターのガラスケースごしに見える。カウンターに陣取ってこれを順番に食べるのが何とも楽しい。特に日本の味に飢えている時にはたまらない。成田から直接ここに来たいくらいだ。

この店は韓国系の姉妹がやっていると聞く。時々おばさん(お姉さんか)がバイトの子を叱ったりしている声が平気で聞こえて来る。「あんたね〜何やってんのよ。ちゃんと来なさいよ。まったく・・・」と容赦が無い。客にも無用な愛想は使わない。でもそれがかえって気持ちが良い。

昔ながらの「ニッポンの飲み屋」の伝統がここに受け継がれているような気がする。
夏でも冬でもお勧めの店である。

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