宮崎デジタル化計画(7)悔い改めーる

2011年から2012年へ。

年が変わっても「宮崎号」からの通信は一切地上に届いては来なかった。

「デジタル化計画」はこのまま挫折するのか・・・関係者に疲労と焦燥感が押し寄せていた。

そんなある日、ネットの宇宙をさまよっていた「宮崎号」から突然メールが届いた。

感動的な出来事だった。

2012年最初の「宮崎デジタル化計画」は、宮崎号から届いたメールの全文を公開する。

 

件名:悔い改めます


大輔 様

先日、師匠から「これ以上さぼるなら破門にする」というメールが届きました。

悔い改めて昨日から久しぶりにキーボードをいじり始めました

昨日は師匠に許しを請うメールを送りましたが、久しぶりなので時間がかかってしまい送信したのが早朝になってしまいました。

半年以上さぼったツケは身に沁みます。

年末に師匠がわざわざネジを巻きに拙宅まで足を運んで下さったのに、その時貰ったアメに目が眩んでしまったのです。

世界中のラジオが聞けるなんて凄い、ブラジルだけでも約350局位あるんです。

正月から一日中ブラジルの放送局をチェック(放送する音楽の傾向や時間帯など)する日々が始まったんです。

ブラジルではカルナヴァルに向けて大盛り上がり、この時期カルナヴァルに出るサンバチームの今年のエンヘード(テーマ曲)が頻繁にかかります。

週末には各チームの練習場で朝までサンバパーティー、カルナヴァル当日会場で観客全員が大合唱してくれないと優勝は難しいので各チーム力が入ります。

街では今年はどこのエンヘードが良いとか悪いとか、エンヘードは良いけどテーマがね、とか。みんな贔屓のチームを持っているし、チームに所属している人も多い(リオの街だけで一部リーグは16~18チーム、1チーム約4000人位)のでラジオからエンヘードが聞こえて来れば口ずさむ人、踊りだす人、けなす人、もう大変です。

多くのサンバ歌手は12月にアルバムを出し、カルナヴァルまでの期間にコンサートをします。ラジオから贔屓の歌手の新曲に乗せてコンサートの告知が流れて来れば東京に居るのにリオの地図を引っ張り出して会場を探し、8時開演と言ってたけど始まるのは10時過ぎだな、などと心はリオに飛んでいました。

師匠のお怒りのメールで気ずけばもう2月、大輔は日本に来ているし、沼辺さんはロンドンから戻ってる、一ヵ月以上師匠の言いつけを無視してた ・・・・マズイ!!

こんな付焼刃な近況報告でも荻大ノートのデジタル化計画に載せる価値はあるかしらん?(メールの練習だしね)判断は大輔にお任せします、これからお送りする(はず)のメールについても大輔の判断にお任せします。

御迷惑とは思いますがこれからも宜しくお願いいたします。

宮崎より

 

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