編集長大輔のつぶやき 2011.5.8

4月10日

時代は確実に変わっているな。なんとウィーンにいながら東京で行われている二つのデモの様子を生中継で見ることができた。こちらも参加している気分。実際に隊列の中にいる人よりも複眼的にデモの様子を知ることができた。ただ、それでもやっぱり参加したいという思いが募る。

 

4月13日

約3ヶ月ぶりにウィーンを出発。まだヨーロッパから日本へ行く乗客は少ないそうだ。ヨーロッパ系の航空会社の中には便数を減らしているところもあるという。そんな中ANA便で東京へ向かう。乗客はほとんど日本人。順調に14日定刻で「震災後」の日本に初めて到着。

 

4月15日

お台場のZepp Tokyoでジョニー・ウィンターのコンサート。老白人ブルースマンの真髄に触れる。ブルースは年取ってもサマになるから良いな。ジョニーはもう立って弾けないほど弱っているのだが、弾き始めると凄い。声もまだまだ張りがある。今年は世界ツアーをやるそうだ。

 

4月16日

赤坂でぬまべさんの講演。テーマはプロコフィエフ。講演と映画の2本立て。面白かった。ぬまべさんいつの間にこんなに上手に講演をするようになったのだろう?感心してしまった。

 

4月21日

高田純さん逝く。のりさんから知らせを聞いたのは23日だった。悔しい、悲しい、もったいない、様々な感情が押し寄せる。いくつもの企画、いくつもの脚本がこのまま埋もれていくのだろうか。映画は本当に夢の世界だ。夢のまま終わるか、生きているうちに実現させるか。純さんのように知識も才能もある先輩に、もう一花もふた花も咲かせて欲しかった。合掌。

 

4月24日

原発止めよう!東京ネットワーク主催のデモに出かける。芝公園から東電本社などを歩く。昔ながらのスタイルの集会とデモ行進。これで何かが変わるとは思えない。あの高円寺のデモのように、やりかたを変えてスタイルも若返る必要があると思った。

デモの流れで荻大の飲み会を開催する。震災と原発事故を乗り越えてこうして再会できたことに感謝した。震災では3万人以上が亡くなった。そして純さんが突然亡くなった。人の命ははかない。だからこそこうして友人と会い語らう時間を大切にしたい。そんな思いがこみ上げた。

(大輔)

 

 

 

 

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